今回は、Blenderで「川のある自然背景」を制作しました。
田舎の早朝をイメージし、澄んだ川と朝焼けのある背景を目指した環境シーンです。
この記事では、制作のコンセプトや発想のきっかけ、実際の制作工程概要、そして制作時に意識したポイントについてまとめます。
また動画化もしているので、よろしければ見て頂けると嬉しいです。
コンセプト
今回のテーマは、
川のある日本の田舎風の自然環境です。
時間帯は夏寄りの早朝を想定し、
- 澄んだ川と木造の橋
- ほんのりと朝焼けの空
- 静かな自然の雰囲気
を重視して制作しました。
また、シーン全体の中で特に意識したのが、
透明な浅瀬の表現です。
水面だけでなく、川底の石や地面が透けて見えることで
自然らしいリアリティを出しています。
構図とアイデア出し
今回の制作では、構図や全体の雰囲気を検討する段階で、
複数のAI生成画像を参考資料として活用しました。
具体的には、
- 主な構図
- 背景絵としてのアイデア
- 川の流れと視線誘導
- 色のトーンバランスなど
を確認し、シーン設計の方向性を考えたりしました。
最終的なモデル・配置・質感はすべてBlender上で構築していますが、
初期のアイデア整理としてAIを活用することで、制作の見通しを立てやすくなりました。
テストモデルについて

今回の制作では、構図や全体の雰囲気を検討する段階で、
テストモデルを作成しました。
- 川の作り方・作れるかを知るため
- どんな構図にするかをテストするため
- アドオンの使いかたや制作手順をまとめるなど
川底の表現(今回のポイント ①)

今回の制作で特徴的なのが、川底の質感です。
ベースとなる地形に対して、
- Subdivision Surface
- Displacement
を使用し、砂利や地面の凹凸を表現しました。
水面は平面だけを用いた簡易なものにしています
この凹凸が水越しに見えることで、
シーン全体の情報量とリアリティを高めています。

また、川の形状は
- 平面にArrayを適用
- Curveで流れの形を調整
- Subdivision Surfaceでなめらかに
という方法で作成し、自然なS字系のカーブになるよう調整しています。
水面の表現(今回のポイント ②)

川の水面は
- バンプ、ノーマルマップ、ノイズテクスチャを用いて水面ベース作成
- アンビエントオクルージョンとカラーランプを用いて
モデル同士の距離関係で川の濃淡を表現 - グラデーションとマッピングを用いて手前の方が透明度が上がるように表現
という工夫を用いて、水面のマテリアルを作成しています。
植生の配置

草木の表現には、
- Botaniq
- Geo Scatter
というアドオン(有料)を組み合わせて使用しました。

主に以下の点を調整しています。
- 密度のバランス(川の端に植物があるように)
- 境界部分の自然さ(分布のタイプをエッジに)
- 偏りの調整(ウェイトペイント)
建物・小物
シーン内の橋や家屋などは、個別にモデリングを行い、
PBRマテリアルを中心に質感を設定しています。
環境全体のスケール感を出すため、
自然要素だけでなく、コンセプト的にも人工物もアクセントとして配置しました。


背景と空気感


遠景には、
- Landscapeアドオンによる地形
- ボリュームによる空気遠近
- ボリュームを用いた雲の作成
を用いて作成しています。

また、全体の仕上げでは、コンポジット機能を用いて
- コントラストの調整
- グレア効果の追加
- カラー調整など
を行い、映画的な雰囲気を出しつつ、加工感が強くなりすぎないよう注意しました。
制作時に意識したこと
今回の制作では、以下の点も重視しています。
- 背景モデルとしてのクオリティ
- コンセプトに合っているか?
- ポリゴン数が増えすぎないように意識
- 動画化を想定し、画面変化を激しくしすぎないなど
制作だけでなく、後工程(編集・公開)も含めた全体の流れを考えながら作業を進めました。
今後の展開
今回の作品については、
- YouTubeでメイキング動画公開
- 一部モデルのBOOTH向け最適化・販売を予定
- 制作記録としてのブログ記事化
など、複数の媒体での展開を進めています。
環境制作のノウハウを、作品だけでなく情報としてもまとめ・発信していきたいと考えています。

